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【ウクライナ情勢】ルポ 政変から1年、キエフの人々は今

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【ウクライナ情勢】
ルポ 政変から1年、キエフの人々は今

20日、キエフ市内の独立広場には、昨年のデモの犠牲者を追悼するために、数千人の人々が集まった(黒川信雄撮影)

 親欧米派のデモを発端とする政変でウクライナのヤヌコビッチ政権が崩壊して1年が過ぎた。その後もロシアが南部クリミア半島の併合を宣言した上、東部ドネツク州などで起きた親露派武装勢力と政府軍との戦闘では死者が5600人に達したとされ、激動が続く。リビウなど西部や中部を中心とする親欧米派と、東部や南部の親露派の対立は深く、国民的和解はもはや不可能にさえみえる。人々は現状をどう見ているのか。首都キエフで聞いた。(キエフ 黒川信雄)

真の独立求め

 「『自分より重傷の患者のために手術台を使ってほしい』。そう話した青年は足の骨が折れ、体の外に出ていた」。医学生のソフィアさん(24)は1年前の記憶を語った。紛争が続く東部で医療活動をすべく、準備中だという。

 約百人が死亡したとされる治安部隊と親欧米派のキエフでの衝突では、戦闘の実態や背後関係など不明な点が今も少なくない。

 大学教授のオルガさん(40)は「デモ隊が(拠点としていた)独立広場を出ようとしたときに、初めて銃撃されて死者が出た。その後にデモ隊からも火炎瓶や投石を行う人が出てきた」と証言した。

 大学生だったオレナさん(23)は炊き出しやバリケードの護衛を担った。「危険だと分かっていたが、それが正しいことだと思った」。そう語る彼女は現在、欧州系ニュースサイトの制作に携わる。政変を批判するロシアに対抗し、「真実を発信していきたい」と思いを述べる。

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