産経ニュース

【イスラム国】「アラブの春」が裏目? 事実上「内戦」のリビアが格好の標的に

ニュース 国際

記事詳細

更新

【イスラム国】
「アラブの春」が裏目? 事実上「内戦」のリビアが格好の標的に

 【カイロ=大内清】イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」系組織がリビアでも台頭し、新たな人質殺害事件を起こしたことは、イスラム国が、2011年以降のいわゆる「アラブの春」で混乱した中東・北アフリカ情勢を利用し、勢力を拡大させている現実を国際社会に突きつけた。

 エジプトに隣接するリビアでは11年、反政府デモへの弾圧をきっかけとした内戦と、北大西洋条約機構(NATO)などの軍事介入でカダフィ政権が崩壊。その後は制憲議会が民選されたが、軍閥化した各地の反カダフィ派民兵の権力争いが激化したことで政権移行プロセスが頓挫した。

 昨年夏には制憲議会に代わる議会を選ぶ選挙が行われた。しかし、新議会の正統性を認めない西部ミスラタの有力軍閥や、イスラム原理主義のムスリム同胞団系、東部ベンガジを拠点とする国際テロ組織アルカーイダ系などのイスラム勢力が「リビアの夜明け」連合を結成し、首都トリポリで独自に学者のオマル・ハーシ氏を首相に擁立した。

「ニュース」のランキング