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【本紙前ソウル支局長公判】圧迫行為も「誠実に対応」記者の役割果たせず…「家族の心労限界」加藤前支局長の陳述要旨

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【本紙前ソウル支局長公判】
圧迫行為も「誠実に対応」記者の役割果たせず…「家族の心労限界」加藤前支局長の陳述要旨

加藤達也前ソウル支局長 

 【加藤前支局長の意見陳述要旨】

 昨年8月、ソウル中央地検に出国を禁じられてから半年が経過した。この間、検察の調査に3回出席し事情を説明してきた。3回の公判にも出廷し誠実に対応している。

 本件をめぐっては、韓国の右翼団体が支局周辺でデモを行い危険を感じる事態が起きた。公判が始まってからは法廷内で度重なる暴言や騒乱行為、さらに裁判所敷地内で監禁・恐喝などの圧迫行為を受け、大きな精神的苦痛を負った。

 このような状況下でも、調査や公判に粛々と臨んできたのは、韓国の法律や執行機関である検察庁の立場、裁判所の権威を尊重し、真実の究明に協力したいという強い義務感からでもある。今後も公判には誠実に臨むことを誓う。

 私は昨年10月に東京本社への異動を発令され、新たに日本国内の社会問題を報道する任務が与えられた。以降、さまざまな重大事案が発生したが、これらの取材に関与できず、読者の知る権利に応えるという記者の役割を果たせていない。

 日本では妻子のほか年老いた母も帰国を待っている。家族の心労は限界に達している。行政裁判所の適切な判断を望む。

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