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ギリシャ、ナチス占領の賠償請求を検討 ドイツは「解決済み」と反発

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ギリシャ、ナチス占領の賠償請求を検討 ドイツは「解決済み」と反発

 【ベルリン=宮下日出男】ギリシャのコジアス外相は10日、ナチス・ドイツによる第二次世界大戦中の占領で受けた損害に対する賠償の請求を検討していると明らかにした。ロイター通信が伝えた。ドイツのシュタインマイヤー外相とベルリンで会談した後の共同記者会見で述べた。

 ギリシャのチプラス首相も、8日の国会演説でナチス・ドイツの占領による損害の賠償請求を主張。コジアス氏は「(演説の)当該部分がこのポケットの中にある」と述べ、賠償請求をちらつかせた。シュタインマイヤー氏は「賠償問題は解決済みだ」と反論した。

 ギリシャへの金融支援をめぐるチプラス新政権と欧州連合(EU)の交渉が、ブリュッセルで11日に開かれるユーロ圏財務相会合を皮切りに本格化するのを前に、賠償問題を持ち出すことで、金融支援と引き換えに厳しい緊縮策を主張するドイツに揺さぶりをかけ、今後の交渉を有利に運ぶ思惑があるとみられる。

 緊急招集された11日の会合にはギリシャのバルファキス財務相が出席し、支援見直しに向けた具体的な要望を示す。12日には非公式のEU首脳会議があり、チプラス首相が参加。ギリシャ問題も議題に上る見通しで、いずれもEUやユーロ圏全体として新政権と協議する初の機会となる。EU当局者は両日の協議で「最終合意」に達する可能性は低いとしており、16日に予定される次回財務相会合を見据え、どこまで議論が進むかが焦点だ。

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