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【イスラム国事件】「イスラム国壊滅しよう」 ヨルダンから怒りの声

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【イスラム国事件】
「イスラム国壊滅しよう」 ヨルダンから怒りの声

ヨルダン軍パイロット、モアズ・カサスベ中尉殺害の情報を受け、アンマン市内の集会所に集まった市民ら=3日夜(AP)

 【アンマン=吉村英輝】イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」に拘束されていたヨルダン軍パイロットのモアズ・カサスベ中尉(26)殺害の映像公開を受け、首都アンマンの集会場前には3日夜(日本時間4日未明)、数百人の市民がつめかけ、イスラム国を批判する怒号に包まれた。

 中尉の出身地域の市民が利用する同会場の正面玄関には、中尉の写真が大きく掲げられ、人々の悲しみと怒りを増幅させていた。

 ネットに公開された映像は、「焼殺」という、これまでにもなかった殺害手法。ある男性は「イスラムの法律が、あのような残酷な殺人を許すわけがない」と頭をかきむしった。

 中尉の伯父は集会所前でテレビカメラを前に、「日本人の人質に対する殺害脅迫を受け、(中尉)救出求める私たちの声がやっと世界に紹介されるようになったばかりだった。政府は何をやってきたのか」と訴えた。

 一方、集会場前では、国会議員が「(イスラム国へ)立ち向かうときがやってきた。投入部隊を増やし、やつらを壊滅しよう」と声を張り上げた。

 だが、群衆の一部からは「これは私たちがやるべき戦争ではない。米国が責任をとるべきだ」との叫び声があがり、周囲の市民と小競り合いに発展する場面もあった。

 怒号が飛び交う様子を遠巻きに見ていた男性は、「こうやってヨルダンを分断することがテロリストの狙いだ」と指摘。さらに、「中尉は1カ月も前に殺害されていたという。政府が知らなかったはずはない。日本人の人質救出をめぐり、中尉の解放を求めた交渉は茶番だったのか。もう誰も信じられない」と話した。

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