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【ウイークリーワールド】「電磁波過敏症」の人々が次々移住 「地上で最も静かな町」を悩ませる“電波喧噪”

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【ウイークリーワールド】
「電磁波過敏症」の人々が次々移住 「地上で最も静かな町」を悩ませる“電波喧噪”

 携帯電話など電波を出す装置の使用が厳しく規制された米東部の町が注目を集めている。電波に敏感な「電磁波過敏症」に悩むひとたちが次々と移り住んでいるのだ。元からの住民との不和が巻き起こるなか、意外な結末が予想される事態になってきた。米誌「ワシントニアン」が、「地上で最も静かな町」に起こる喧噪を伝えた。

 ウェストバージニア州の山あいにあるグリーンバンクは人口150人足らずの小さな町。首都ワシントンから4時間ほど車で行くと、直径100メートルもある巨大なパラボラアンテナが目に入る。米国立電波天文台が運営する、世界でも最大級の可動式電波望遠鏡だ。

 宇宙から飛んでくる電波を観測し、恒星や惑星で起こる現象をとらえるための装置である。雪片ひとつ地上に当たるエネルギーと同等の微弱な電波を補足できる能力を持つという。高性能を最大限に生かすために必要なのが、周囲の「静かな」電波環境だ。

 米政府は1958年、電波望遠鏡の稼働に伴って半径約16キロの範囲の電波発信を厳しく規制した。当時の一般家庭に影響する製品はほとんどなかったが、10年ほど前から状況は一変した。携帯電話はじめ無線LAN、近距離無線通信といった、電波を出す製品や新しいテクノロジーがどんどん現れてきたのだ。

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