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【イスラム国殺害脅迫】長引く人質交渉に深まる謎 「別交渉も」専門家指摘

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【イスラム国殺害脅迫】
長引く人質交渉に深まる謎 「別交渉も」専門家指摘

 【アンマン=岩田智雄】イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」による日本人殺害脅迫事件で、ヨルダン政府とイスラム国との人質解放交渉が難航しているとみられる中、専門家の間では、表に出ていない別の人質の解放に向けた交渉が並行して進められているとの観測も出ている。

 ヨルダン政府は、後藤健二さん(47)よりもイスラム国に拘束された軍パイロット、モアズ・カサスベ中尉(26)の解放を優先事項とする立場を維持し、中尉の生存の証拠がなければ、イスラム国が要求するサジダ・リシャウィ死刑囚の釈放には応じられないと繰り返し強調している。

 英BBC放送によれば、イスラム国にとり「使い捨て」の自爆テロ要員だったリシャウィ死刑囚に実質的価値はなく、ヨルダンでは他に、はるかに重要な受刑者が拘束下にあるという。

 イスラム過激派の事情に詳しいヨルダンのマルワン・シェハーダ氏は、「後藤さんとリシャウィ死刑囚の交換とは別に、カサスベ中尉は、ヨルダンにいる55人のイスラム国関連の受刑者の釈放に使われる、と聞いている」と話す。

 ヨルダンのシンクタンク、ライ研究所のハーリド・ショークラン所長も「政府は後藤さんとカサスベ中尉を解放させるため、さらに多くの受刑者を釈放する並行協議をしたいとの意向を示している」と述べた。

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