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人種差別で有罪の黒人9人、54年ぶり「無罪」 米国「フレンドシップ・ナイン」事件

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人種差別で有罪の黒人9人、54年ぶり「無罪」 米国「フレンドシップ・ナイン」事件

1960年2月、米サウスカロライナ州ロックヒルで、人種差別撤廃を求めて白人専用席に座り込む「シット・イン」運動に参加する人々(AP)

 【ニューヨーク=黒沢潤】米南部サウスカロライナ州の裁判所は28日、同州ロックヒルで1961年、人種差別に公然と抗議するため、雑貨店内の白人専用の食事カウンターに座って逮捕され、禁錮刑を受けた黒人9人に判決の取り消しを言い渡した。白人警官による黒人住民射殺事件などで抗議デモが相次いだ昨年、9人の名誉回復を求める動きが強まっていた。

 不法侵入で逮捕された9人は100ドルの罰金刑ではなく、あえて30日間の禁錮刑を選び、人種差別の非道さを米社会に訴えた。9人の大半が地元フレンドシップ大学の学生だったことから「フレンドシップ・ナイン」と呼ばれて有名となり、同種の抗議は公民権運動の象徴的な戦術として全米各地に広がった。

 法廷にはこの日、存命の8人のうち7人と、後に同州最高裁初の黒人長官となった当時の弁護士が息子に体を支えられながら出席。有罪を言い渡した判事のおい、ジョン・ヘイズ判事が「判決無効」を言い渡した。

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