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権力掌握にカタをつけた習近平主席 これからの外交を注視せよ
中国の習近平外交は、これまで「独立自主の平和発展外交」を主張しながら、資源外交では海洋権益の追求で関係国との摩擦を多発させてきた。また2013年6月訪米時の米中首脳会談で習近平国家主席は対米重視の「新型大国関係」を提起したが、他方で昨年5月のアジア信頼醸成措置会議(CICA)では「アジアの安全保障はアジア諸国自身の協力強化で実現する」との理念で米勢力排斥を図るなど、矛盾を孕(はら)んでいた。
「中国外交は内政の投影」とされるように、習政権の約2年間は反汚職腐敗を推進し、それが権力闘争の色彩を帯びる中で、内政に忙殺されてきた。しかし昨年秋の共産党第18期中央委員会第4回総会(4中総会)で「国家統治の法治化」を徹底し、内政上の決着と習主席の権力掌握は一応片が付いた。これで習外交はいよいよ本格的に展開されよう。
それは北京で昨年11月に開催されたアジア太平洋経済協力会議(APEC)を契機とした「中国の特色ある大国外交」の展開に見られる。習主席の多角的な首脳会談を通じて中国は対米重視外交、および経済を前面に出す周辺国外交の仕切り直しの動きを見せた。
