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【米・キューバ国交正常化交渉】電撃交渉の狙いは米の「裏庭」中南米の安定化 露のキューバ再接近に懸念も…

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【米・キューバ国交正常化交渉】
電撃交渉の狙いは米の「裏庭」中南米の安定化 露のキューバ再接近に懸念も…

17日、ホワイトハウスで演説を行い、キューバに対する政策転換を発表するオバマ大統領(AP)

 【ワシントン=青木伸行】オバマ大統領がキューバとの「広範な政策転換」に踏み切るとみられる背景には、米国の「裏庭」である中南米にあって、社会主義体制を維持するキューバとの関係改善を図ることで、外交・安全保障環境を安定化させる狙いがあるとみられる。

 米国にとりキューバとの関係は、東西冷戦時代の“残滓(ざんし)”といえ、その改善をオバマ大統領は就任直後から模索してきた。ウクライナ情勢を受けて米露関係が悪化の一途をたどる中で、ロシアが対米戦略の観点から、再びキューバに接近することへの懸念も内包されているとみられる。

 内政的にも、フロリダ州をはじめ米国内には、キューバからの亡命者と難民が押し寄せ続けてきた経緯がある。これはキューバにおける人権侵害がもたらしたものにほかならず、オバマ大統領には、関係改善を図る中で人権尊重など「体制の変革」を少しでも促す狙いもありそうだ。

 また、移民改革はオバマ政権の当面の重要課題でもあり、移民問題の改善につなげるという意図もあるとみられる。ただ、キューバ側が人権状況の改善など、米側の要求を履行するか不透明なうえ、「広範な政策転換」の動きに、共和党が異論を唱えることも予想される。

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