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まず中国、次に日本…アジアに接近する「プーチン・ロシア」

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まず中国、次に日本…アジアに接近する「プーチン・ロシア」

 ロシアがアジアに接近している。先に中国・北京で開催されたアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議でプーチン大統領は日本や中国のほかにインドネシアやマレーシア、ベトナム、オーストラリアなどアジア主要国首脳と相次ぎ会談して活発な外交姿勢が注目を集めた。

 ウクライナ問題で対立を深める米欧の経済制裁の影響で、通貨ルーブルが最安値圏に沈むなど経済が停滞する中、アジアとの経済関係強化に活路を見いだそうとしている。アジア各国と連携を深め、米欧に対抗して国際社会での孤立を回避する思惑が見え隠れしている。

 アジア接近の優先順位は、まず中国だ。プーチン大統領は9日に北京に入ると、真っ先に習近平国家主席と会って中国への新天然ガスパイプライン建設による供給量の引き上げや米ドル建てに代わる人民元建ての貿易取引拡大で一致した。

 中国商務省によると、1~8月の中国の対露投資額は前年同期の1.7倍に急増。極東への進出を目指す中国企業による対露投資が活発化している。訪露した中国の李克強首相は、10月14日、メドベージェフ首相とロシア経済支援のため、38項目の経済協力を調印。国営ラジオ放送「ロシアの声」は、膨大な天然資源を有するロシアと、大量のエネルギーを必要としている中国との地政学的同盟は『天で結ばれた』と報じた。ロシアは対露制裁に反対する中国との蜜月をアピールして米欧を牽制(けんせい)する狙いがある。

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