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メキシコ、中国企業落札の5000億円契約取り消し 初の高速鉄道建設で

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メキシコ、中国企業落札の5000億円契約取り消し 初の高速鉄道建設で

メキシコで計画さている高速鉄道

 【北京=川越一】中国メディアなどによると、メキシコ政府は7日までに、中国企業が中心の企業連合が3日に落札したばかりのメキシコ初の高速鉄道の建設契約を取り消した。10日から北京で開催されるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議には、メキシコのペニャニエト大統領も出席する。中国基準の全面採用など「高速鉄道の海外進出が真の意義で実現した第1弾」と勢いづいていた中国は、冷や水を浴びせられた格好だ。

 首都メキシコ市と中部の工業都市ケレタロを結ぶ今回のプロジェクトは、全長210キロ。最高時速は300キロで、両都市間を約1時間で結ぶ計画だった。

 中国国営新華社通信によると、契約金額は約44億ドル(約5千億円)で、「中国企業が海外で設計し、建設を請け負い、すべてに中国基準と装備を採用した時速300キロで走る初の高速鉄道」とされていた。

 中国側は常々、安全性や低コスト、豊富な運営経験をセールスポイントに挙げてきた。同済大学軌道交通研究院の孫章教授は同通信に対し、「中国高速鉄道の総合的な実力が世界で認められたことを示している」と強調した。

 当初、日本の三菱重工、フランスのアルストン、カナダのボンバルディア、ドイツのシーメンスも入札を検討していると伝えられていたが、10月15日の締め切りまでに入札をしたのは、中国企業が中心の企業連合だけだった。

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