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総連の後ろ盾…北朝鮮工作機関トップが死亡 日本人拉致に関与 日朝関係に影響も

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総連の後ろ盾…北朝鮮工作機関トップが死亡 日本人拉致に関与 日朝関係に影響も

 【北京=桜井紀雄】前身の組織が日本人拉致にかかわった北朝鮮の工作機関、「225局」のトップが死亡したと伝えられていたことが30日、複数の日朝関係者への取材で分かった。同局は在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)を指導する機関でもあるが、トップの死亡で事実上、別の対南工作機関に吸収される見通し。日朝協議につながった北朝鮮での墓参事業を仕掛けた機関だけに、拉致被害者らの再調査など日朝関係にも影響しかねない。

 日朝関係者らによると、死亡したのは225局の局長だった康(カン)寛周(グァンジュ)=通名・姜(カン)周一(ジュイル)=氏(78)。癌(がん)を患って3日に死亡し、5日に葬儀が行われ、7日に北朝鮮の功労者を弔う愛国烈士陵に埋葬されたという。

 朝鮮総連の許(ホ)宗萬(ジョンマン)議長が日朝合意に基づく制裁解除で8年ぶりに訪朝していた最中だった。9月6日の許氏らの歓迎会にはつえをついて出席していたという。許氏にとって康氏は「最大の理解者」(日朝筋)といわれた。

 225局の前身の朝鮮労働党対外連絡部は1980年代、欧州での有本恵子さん(54)=拉致当時(23)=の拉致事件などにも関与した。225局に移ってからも朝鮮総連を使った民主党政権などへの政界工作を仕掛けていた。

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