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イスラム国、化学兵器使用か 米が確認急ぐ 米紙報道

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イスラム国、化学兵器使用か 米が確認急ぐ 米紙報道

 【ワシントン=加納宏幸】米紙ワシントン・ポストは24日、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」がイラクで有毒の塩素ガスを化学兵器として戦闘に用いた可能性があると伝えた。これを受け、ケリー米国務長官は記者会見で「極めて深刻に受け止めている」と語り、事実関係を調査していることを明らかにした。

 イスラム国による化学兵器の使用は、確認されればこれが初めて。

 同紙によると、イスラム国は9月15日、イラクの首都バグダッドの北方約80キロにあるバラド周辺で塩素ガスを使用したとみられる。現場で前線を守るイラク治安部隊と対峙(たいじ)していたイスラム国の戦闘員が突然、後退を始め、その直後に黄色い煙が周囲に立ちこめた。直後に警察官11人がめまい、嘔吐(おうと)、呼吸困難の症状を訴え、病院に運び込まれたという。

 同紙は、イラク治安部隊の話として、バラド以外の2カ所でも塩素ガスが使われたと報じている。AP通信は攻撃に使われた塩素は、イスラム国が掌握した地域の浄水場から調達した可能性があるとも伝えた。

 イスラム国が活動するシリアでは、アサド政権が自国民に化学兵器を使用したとされる。昨年8月に同政権は化学兵器全廃に同意したが、廃棄リストに塩素ガスは含まれていない。今年4月にはシリアで塩素ガスが使われた疑惑が浮上し、化学兵器禁止機関(OPCW、本部オランダ・ハーグ)が調査している。

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