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【外信コラム】ソウルからヨボセヨ 25年ぶりの韓国見つめ

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【外信コラム】
ソウルからヨボセヨ 25年ぶりの韓国見つめ

 ソウル市庁前の徳寿宮(トクスグン)は李朝時代の王宮である。石垣に寄り添うように立つ街路樹も色づき、その下を恋人たちが行き交っている。

 ソウルで暮らすのは25年ぶりのことだ。当然のことながら、町並みはすっかり変わってしまった。ファッション街だった江南(カンナム)にはサムスンが本社ビルを構え、エリートサラリーマンが闊歩(かっぽ)している。デモが繰り広げられたソウル駅にもモダンなビルが建ち、繁華街の明洞(ミョンドン)では日本語に代わり中国語が乱れ飛ぶ。

 「わが国にはチャイナタウンなんて存在しない。世界でも珍しい国家さ」。当時、同じ下宿だった大学院生の朴(パク)君が誇らしげに語っていた。ソウル五輪のころの話だ。今ではその中華街が市内に複数存在する。

 だが、変わらないものがあった。光化門(クァンファムン)近くの日本大使館を訪れて言葉を失った。改築されず、狭い建物のままなのである。なぜか韓国政府の認可が下りなかったらしい。大型ビルに囲まれ、まるで“日陰の身”だ。

 先日は前ソウル支局長を名誉毀損(きそん)で在宅起訴した韓国。この四半世紀で民主化したはずなのに、言論を抑え付けようとする姿勢は軍政時代と変わらない。

 確かに韓国は変貌を遂げた。変化したものに目を向けがちになるが、むしろ、変わらぬ韓国を見つめていこう、そう考えている。(藤本欣也)

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