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【ノーベル平和賞】マララさんへ「一緒に活動を」 サトヤルティさん、子供の苦境認識に感謝

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【ノーベル平和賞】
マララさんへ「一緒に活動を」 サトヤルティさん、子供の苦境認識に感謝

10日、ノーベル平和賞受賞が決まり、記者会見で聴衆に手を振るマララ・ユスフザイさん=英バーミンガム(ゲッティ=共同)

 【ニューデリー=岩田智雄】ノーベル平和賞の受賞が決まったインドのカイラシュ・サトヤルティさんは10日、ニューデリー市内で記者団に、「数百万人の子供たちの苦境を認識してもらえたことに感謝する」と述べた。非政府組織(NGO)「児童労働に反対するグローバル・マーチ」などの代表を務めるサトヤルティさんは、「子供の人権を守る活動に駆り立てていった」古い体験を語った。

 それは小学校に入学した日。校門の前で、自分と同じくらいの年齢の男の子とその父親の靴修理職人を見かけた。男の子は口をぽかんと開けて自分を見つめていたという。貧しく学校に行けない子供の存在が、幼い心に刻まれた。

 1980年にNGOを設立した後、衣料品工場やサーカス団で働かされていた子供を救出しようとして、闇組織に襲撃され、負傷したこともある。

 カシミール地方の領有権などをめぐり交戦を続けるインドとパキスタン両国から平和賞受賞者が選ばれたことについて、「平和を促進す一助になればいい」と強調。ともに受賞するマララさんには「インドに来て一緒に活動してほしい」とメッセージを送った。

 インド政府の2011年の調査では、国内で働いている5~14歳の子供は435万3千人。01年には、この年代の子供の5%に当たる1260万人が労働に携わっていた。インドでは子供を労働から解放する取り組みが進む。サトヤルティさんのNGOは、ホームページ上で1980年以降、8万3525人の子供を救ったとしている。

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