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スペインでエボラ感染 女性看護師、アフリカ大陸外で初

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スペインでエボラ感染 女性看護師、アフリカ大陸外で初

米大統領「検疫強化を」

 【ベルリン=宮下日出男、ワシントン=小雲規生】スペイン保健省は6日、同国内でエボラ出血熱の患者の治療に携わったマドリード市内の病院に勤務する女性看護師がエボラ熱に感染したと発表した。エボラ熱が猛威を振るうアフリカ大陸の域外で感染が起きた初のケースという。

 女性が勤める病院ではこれまでリベリアとシエラレオネで感染した男性神父2人が収容され、それぞれ8月12日と9月25日に死亡。女性は治療チームに加わるなどして、いずれの患者にも関わっていた。

 女性は9月30日に発熱の症状を見せ、2度の検査で感染を確認。容体は安定している。発熱前に休暇をとっており、当局は接触者も調査。女性のほか、女性の夫、別の女性看護師を隔離した。スペイン紙パイス(電子版)によると、当局は接触したとみられる約50人を観察しているという。

 世界保健機関(WHO)のヤカブ欧州地域事務局長は7日、スペインの事例を受け、「同様のことは欧州で将来も起きるだろう」とロイター通信に語る一方、「(感染拡大の)リスクは低い」とも強調した。欧州では同日、シエラレオネで感染した女性医師がノルウェーに搬送された。

 リベリア人男性が渡航後に発症した米国では、オバマ大統領が6日、「(西アフリカの)感染源と米国で渡航客への監視体制の強化に取り組む」と空港での検疫強化の方針を表明。米メディアはこの男性には米国製抗ウイルス薬「ブリンシドフォビル」が実験的に投与されたと伝えた。

 WHOによると、西アフリカ5カ国と米国の感染者(疑い例を含む)は1日時点で7492人に上り、3494人が死亡。医療従事者の感染はすでに370人を超え、半数以上が死亡している。

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