記事詳細
【岐路に立つ米国】
アジア系住民は男児を望む…胎児の性別による中絶禁止 サウスダコタ州で法施行

5月実施の世論調査によると、米国内の中絶擁護派は47%、反対派は46%と拮(きっ)抗(こう)。中絶論争は信仰や倫理観とも複雑に絡み合い、いまなお米国を二分する政治・社会問題となっている。
それでも州内では中絶反対派が優勢だ。そのリーダー格として知られ、11月の中間選挙にも出馬する共和党の上院議員候補、マイク・ラウンズ元知事は「世界の歴史を見れば、最も弱く、力のない胎児をどう扱うかで文明の成熟度が分かる」と主張。世論調査では支持率43%を得ており、中絶擁護派の民主党候補、リック・ウェイランド氏の29%を大きく上回っている。