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【岐路に立つ米国】アジア系住民は男児を望む…胎児の性別による中絶禁止 サウスダコタ州で法施行 

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【岐路に立つ米国】
アジア系住民は男児を望む…胎児の性別による中絶禁止 サウスダコタ州で法施行 

米中西部サウスダコタ州スーフォールズの中絶擁護団体の事務所には、「女性への戦争をやめよ」と書かれたポスターが貼られていた(黒沢潤撮影)

 米中西部サウスダコタ州で今年3月、胎児の性別を理由にした中絶を禁じる州法が施行された。「男児誕生を望む傾向があるアジア系住民」の“改心”を促す目的との指摘があるが、もともと保守的な土地柄もあり、「とにかく理由を付けて中絶を禁じる州法。女性への戦争だ」との批判も出ている。(サウスダコタ州スーフォールズ 黒沢潤)

 サウスダコタ州の最大都市スーフォールズから車で15分。州内で唯一、中絶手術を行うクリニックの軒下には、ものものしい監視カメラが設置されていた。受付の女性は「職員を(中絶反対派の攻撃から)守るためだ」と語った。

 医師や患者の車のナンバーを書き留める不審者も目撃されており、中絶擁護派は「(反対派が)医師や患者を特定し、手術を極力妨害するためだ」と警戒感をあらわにした。

 新たな州法によると、胎児の性別を理由に中絶した場合、女性自身は罪に問われないが、執刀医に懲役2年、最大4千ドル(約43万円)の罰金が科せられる。

 法導入の背景には、中国やインド、ラオスなどのアジア圏で、女児より男児が好まれる傾向にあるとの考えがある。

 中絶反対派のジェンナ・ヘイガー州下院議員(共和党)は「アジア諸国では特に、女性より男性の人口が多い」と強調。中絶反対のロビイスト団体「サウスダコタ 命の権利」も州下院の公聴会で、州内のアジア系人口が1・1%なのに対し、中絶する女性の4%弱がアジア系だと指摘した。

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