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インドのモディ首相、日米に接近姿勢 伝統の「全方位」外交に縛られず

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インドのモディ首相、日米に接近姿勢 伝統の「全方位」外交に縛られず

 【ニューデリー=岩田智雄】9月末に訪米したインドのモディ首相は、5月の就任から約4カ月間で主要国の首脳ほぼ全員と会談した。一連の外交からは、領土問題を抱える中国には強い姿勢で臨む一方、日米との関係を深化させようとする意図が浮き彫りになった。専門家からは「伝統の全方位外交から一歩踏み出した」と指摘されるなど、インド外交はモディ政権下で転換点を迎えている。

 モディ氏は9月初旬、日本での講演で、世界各地で「18世紀にあったような拡張主義がみられる。ある地域では、ある国が他国を侵略している。海を侵害し別の国を占領しているところもある」と述べた。

 また、米国ではオバマ大統領との共同声明で、「アジア太平洋地域、特に南シナ海での海洋の安全保障を保護し、航行と飛行の自由を保全する重要性を確認した」と表明した。名指しこそしていないが、軍事的に台頭する中国を念頭に置いた発言なのは明らかだ。

 日本での発言について、シン前国民会議派政権で外相を務め、今年5月の総選挙で落選したクルシード氏はPTI通信に、日本や中国などは「微妙な問題」を抱えており、インドは「誤った方向に導かれたり、対立に引き込まれたりすること」に抵抗すべきだと批判した。インドの伝統的な全方位外交に沿った考えだが、インド人民党(BJP)を率いるモディ氏は、こうした思考に必ずしも縛られていないとみられる。

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