産経ニュース

【拉致再調査】「危ない」「だまされるだけ」 拉致家族、政府の訪朝方針に厳しい意見

ニュース 国際

記事詳細

更新

【拉致再調査】
「危ない」「だまされるだけ」 拉致家族、政府の訪朝方針に厳しい意見

日朝外交当局間会合に関する御家族への説明会の後、記者の囲み取材に応じる(左から)横田早紀江さん、横田滋さん、拉致被害者家族会代表の飯塚繁雄さん=1日午後、内閣府(宮川浩和撮影)

 1日の拉致被害者家族と政府との面会では、拉致被害者らの再調査をめぐり担当者を訪朝させるという政府方針に対し、家族が相次いで懸念の声を上げた。

 北朝鮮側が再調査について具体的な報告をできる段階ではないとする中、政府は訪朝の方針を決めた。外務省の伊原純一アジア大洋州局長は「決まっていない。マスコミが先走っている」と説明したというが、家族は納得しなかった。

 「家族の中から(北朝鮮に)行くことに対して懸念の声が多かった」。被害者の支援組織「救う会」の西岡力会長が説明したように、面会を終えた家族からは厳しい意見が続出した。

 横田めぐみさん(49)=拉致当時(13)=の母、早紀江さん(78)は「何もなしに(北朝鮮に)行くのは危ない」と見通しのない中での訪朝を不安がり、有本恵子さん(54)=同(23)=の父、明弘さん(86)は「(北朝鮮の)調査委員会が調査してそれを報告するのが基本。(訪朝しても)だまされるだけの話や」と強い調子で話した。

 家族の一部には、事態打開のために訪朝が不可欠と政府が判断した場合、「やむを得ない」とする意見もあった。ただ、増元るみ子さん(60)=同(24)=の弟、照明さん(58)は「(北朝鮮に)行くのであれば、事務方数人で行って書類だけもらって日本で精査をすればいい。向こうのプロパガンダに乗るようなことがあってはいけない」と語った。

「ニュース」のランキング