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【貳阡貳拾年 第4部 食糧安保新時代(1)】世界の食肉買いあさる中国 日本は「官民一体」で安定調達を

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 なかでも中国が重視しているのが、豚肉や牛肉など畜産物の確保だ。農畜産業振興機構によると、中国が昨年輸入した牛肉の量は12年の約4倍、11年からは14・7倍に膨れあがった。水不足や農村の都市化で畜産の生産拡大には制約がある。ならば飼料穀物を輸入して牛を育てるより、海外の牛肉加工業者を買収した方が手っ取り早い。大手商社の幹部は「20年には1千万トンの豚や牛肉が中国に向かうはず」と打ち明ける。

 ある日本のハムメーカーは昨年、オーストラリア企業の牛肉加工会社の買収に動いたが、最終的には断念せざるを得なかった。ハムメーカーの社長は現地に乗り込み、自ら交渉を進めたが「中国勢が別の牛肉加工会社を買収する際に価格をつり上げたため、相場が上がってしまった」と残念がる。食の安全保障をめぐり、激しさを増す日中の企業戦争。中国の戦略転換の影響はすでに日本にも及んでいる。

■中国と勝負できぬ日本企業 「官民一体」食糧安定調達の突破口

 360度、見渡す限りの大豆畑が広がる。ブラジル中部・バイア州にある大規模農園。2007(平成19)年から日本の大手商社が経営に参画している。現地を視察した中国飼料大手のトップは思わずうなった。

 「ここには中国にないものがすべてそろっている。新鮮な空気と土地と水だ」

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