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【貳阡貳拾年 第4部 食糧安保新時代(1)】世界の食肉買いあさる中国 日本は「官民一体」で安定調達を

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 中国の習近平国家主席がドイツ西部の工業都市デュイスブルクの駅を訪れると、貨物を山積みにした列車が計ったように滑り込んだ。列車は、中国中西部の重慶(略称・渝)から1万1179キロを走破し、3月29日、この駅に到着した。アジアと欧州を直結する「渝新欧鉄路」だ。習氏は式典で「中独両国は協力を強化し、シルクロード経済ベルトの建設を推進すべきだ」と強調した。

 もともとこの鉄道は「パソコンや機械の欧州向け輸出を通じ、中国内陸部の活性化を狙った肝煎りプロジェクト」(日本貿易振興機構上海事務所の三根伸太郎所長)として、2012(平成24)年に開通した。重要なのは昨年、デュイスブルク→重慶の復路が本格運行を開始したことだ。中国にとっては、船便に比べ半分以下の約16日間で、欧州からの貨物を受け入れることが可能になった。

 現在、この路線に冷蔵・冷凍コンテナを整備し、「欧州から中国内陸への食の輸入ライフライン構想」(大手商社)が浮上しているという。これは何を意味するのか-。

メジャー標的か

 「オランダの豚肉加工業者を仲介してほしい」

 最近、日本の複数の商社に中国企業からこんな打診が舞い込んだ。ある商社は「日本向けの調達先を奪われかねない」との不安がよぎったが、とにかくオランダ視察に同行した。中国の豚肉加工世界最大手の萬洲国際がメキシコ企業と共同で、スペイン食肉大手カンポフリオを買収した-というニュースに接したのは、ちょうどそのころだ。

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