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【張真晟のインサイド北朝鮮】張成沢氏処刑のウラに中国指導部への手紙 「思想にすべてが押しつぶされる」

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【張真晟のインサイド北朝鮮】
張成沢氏処刑のウラに中国指導部への手紙 「思想にすべてが押しつぶされる」

 実際、建国初期の労働党はマルクス・レーニン主義のソ連共産党の指導下で“地域党”の水準にすぎなかった。金日成の側近も大部分が内閣に集まっていた。

 通信員によると、張成沢氏は金正恩(キム・ジョンウン)体制に挑戦したわけではなく、体制の安定化を望んでいたという。北朝鮮が経済改革により体制を維持する力を持ち南北が共存できれば、中国指導部も歓迎するだろうとの打算と自信で金正恩の許諾も受け、秘密裏に作成した手紙だった。しかし張氏が保衛部の予審で、手紙の内容は金正恩氏も同意していると繰り返し発言したことが、むしろ問題を大きくし、処刑につながった。

 “張成沢の手紙事件”の秘密は、すでに政治局拡大会議の外に漏れ、相当数の党幹部の知るところになっているという。党幹部の間では、ハーグ密使事件(第2次日韓協約で外交権を失った大韓帝国の高宗が1907年、ハーグで開催されていた第2回万国平和会議に密使を送り、自国の外交権回復を訴えようとした事件)に例えられるほどだという。現在、保衛部は会議の内容を外に漏らした犯人の捜査を行っている。

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