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【張真晟のインサイド北朝鮮】張成沢氏処刑のウラに中国指導部への手紙 「思想にすべてが押しつぶされる」

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【張真晟のインサイド北朝鮮】
張成沢氏処刑のウラに中国指導部への手紙 「思想にすべてが押しつぶされる」

 張成沢(チャン・ソンテク)氏処刑の顛末(てんまつ)と現在の北朝鮮権力状況を判断できる重要な情報を、私が運営する北朝鮮情報サイト「NEW FOCUS」の通信員が伝えてきた。張氏が2013年初め、中国指導部に「北朝鮮体制を(朝鮮労働)党中心ではない内閣中心の構造に転換する」との手紙を送っていたのだという。

 この手紙の内容が、昨年暮れ、党組織指導部が主導した政治局拡大会議で張氏を解任する決定的な証拠となった。秘密警察である国家安全保衛部の4日間の予審では、手紙の意図、伝達の方法、その後の中国との秘密接触などが問題となり、張氏はクーデターを企て内閣総理(首相)になろうとしたとして、反党反革命罪に問われて即刻処刑につながった。

 政治局拡大会議で公開された手紙は、「金日成(キム・イルソン)同志の最も偉大な業績は朝鮮民主主義人民共和国を南朝鮮より富んだ強力な国に発展させたことだ」と述べ、その理由を「金日成同志が内閣制で国防を優先し軽工業と農業をともに発展させたこと」とし、一方で「しかし今の党中心体制は思想にすべてが押しつぶされる構造」と強調したという。

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