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【中国トンデモ事件簿】市が1日から導入の火葬を拒否 土葬を望む高齢者6人相次ぎ自殺

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【中国トンデモ事件簿】
市が1日から導入の火葬を拒否 土葬を望む高齢者6人相次ぎ自殺

 中国安徽省安慶市の農村で最近、80代や90代の高齢者が相次いで自殺したと多くの中国メディアが報じた。どうしてこんな悲劇が起きたのか。引き金となったのは、安慶市が推し進める「埋葬方法」の改革だったとされる。同市は、6月1日以降、市内での埋葬をすべて火葬にする政策を打ち出していた。だが、伝統と風習を重んじ、用意した棺で土葬されるのを望む高齢者らはこれに絶望し、火葬に変更となるのを前に、自ら命を絶ったというのだ。

 5月28日付の北京紙、新京報(電子版)は記者の現地リポートでこの事案を詳しく伝えた。

 それによると、安慶市が埋葬方法の改革を3月下旬に発表して以降、市内の桐城という地域の周囲50キロの範囲内で、68歳から91歳までの高齢者6人が自殺。農薬を飲んで4度、自殺を図ったが、いずれも未遂に終わった88歳の女性もいた。

 中国では、北京や上海など早くから火葬を導入した都市部とは違って、地方の農村などで、土葬の風習を残しているところが少なくない。安慶市もそうした地域の一つで、近年も、市全体の死者のうち、火葬は1割に満たなかった。

 土葬の場合、重要となるのは棺だ。「棺が立派であればあるほど、死後の世界でいい暮らしを送ることができる」(在日中国人学者)と考えられているためだ。また、「生きているうちに棺を造れば長生きできる」(同)ともいわれ、高級、高品質の棺を早くから準備する人も珍しくない。

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