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死海、死の淵に 生活用水くみ上げで水位低下、20年余で消滅か

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死海、死の淵に 生活用水くみ上げで水位低下、20年余で消滅か

死海で遊泳する観光客。高い塩分濃度のせいで体は水面に浮かび上がる(黒瀬悦成撮影)

 世界中から観光客が集まる中東の塩水湖、死海の水位が年々低下している。このままでは2050年までに完全に干上がってしまうとの指摘もあり、死海を消滅から救おうと、紅海から水を運び込む巨大プロジェクトも動き始めた。(ヨルダン川西岸地区カリア 黒瀬悦成、写真も)

 エルサレムから東へ車で約1時間。ヨルダン渓谷にある死海の北端に位置するヨルダン川西岸地区のカリア湖水浴場は、海水よりも高い塩分濃度のために体が水面に浮くさまを楽しむ欧米などからの観光客らでにぎわっていた。彼らが不思議がったのが、水辺から何十メートルも離れた丘に柱の高さ5メートル以上の赤さびた桟橋が放置されていたことだ。

 「昔は、桟橋の所まで湖水があった。水が減って陸地がどんどん広がり、湖までの距離も遠くなる一方だ」。近くの土産物店で働く地元男性が嘆いた。

 イスラエル地質調査所によると、死海の水位はこの40年間、平均で1年に1メートルのペースで低下。2004年は海抜マイナス417メートルだったのが、14年には同428メートルとなっている。

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