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【ウクライナ情勢】上がる支持率、プーチン氏、危険な賭け クリミアは「麻薬」の警鐘も

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【ウクライナ情勢】
上がる支持率、プーチン氏、危険な賭け クリミアは「麻薬」の警鐘も

 【モスクワ=遠藤良介】ウクライナ南部クリミア自治共和国への介入で、ロシアでは低落傾向にあったプーチン大統領の支持率が上昇に転じた。欧米を敵視し、同胞の結束を訴えるプロパガンダ(政治宣伝)が保守的な多数派を高揚させ、国内問題から目をそむけさせるのに成功した形だ。だが、クリミア併合をにらむロシアの立場には「法的根拠が何らない」との批判もあり、国際的孤立や経済情勢悪化による深刻な結果を予想する識者もいる。

 国営の全ロシア世論調査センターが6日に発表したところでは、プーチン氏の支持率は67・8%と、同氏が通算3期目の大統領に就任した2012年5月の68・8%に迫った。長期政権への倦怠(けんたい)感などから1月には60%強まで下がったが、ソチ五輪とウクライナ情勢で一気に跳ね上がった。

 「欧米は暴力的クーデターで『ファシスト』をウクライナの政権に就けた。同胞が脅威にさらされている」-。「ロシア系住民の保護」を大義にクリミア介入に踏み切ったプーチン政権は、こうした大々的なプロパガンダを展開して保守的な多数派を結束させた。

 12日には、世界的指揮者のゲルギエフ氏ら著名文化人80人以上が、クリミアをめぐる政権の立場を支持する公開書簡が文化省から発表された。

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