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スー・チー氏、大統領へ最後のチャンス ミャンマー、憲法改正を議論

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スー・チー氏、大統領へ最後のチャンス ミャンマー、憲法改正を議論

 08年に軍政下で作られた現憲法は、外国籍の家族をもつ者は大統領の資格がないと規定している。死別した夫が英国人で、子供も英国籍のスー・チー氏の大統領就任を阻むのが狙いだとみられている。

 こうした憲法の改正の必要性を国際世論に訴えて圧力をかけるスー・チー氏に対し、テイン・セイン政権は譲歩し議会に委員会を設置することを認めた。議会側が意見を募集したところ、大統領資格について約6千件の意見が寄せられ、その9割以上が改正を求めるものだったという。

 議会は今月3日、改憲について議論するため、計31人の新委員会を発足。その内訳は、軍人枠選出の議員が7人、現政権与党で軍人の受け皿政党となっている連邦団結発展党(USDP)が14人、NLDが2人、少数民族系政党などが8人となっている。

 さらに上下両院の議席の25%が軍人枠で、改憲には議会の75%以上の承認が必要。「数だけ見ればすぐに改憲するのは困難」(ニャン・ウィン報道官)な状況にある。

 改憲では、軍部の権益をどこまで認めるかも焦点だが、ある議員は「政権は軍の言いなり。年末にはNLDへの締め付けが再び強まる」と警戒している。(ヤンゴン 吉村英輝)

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