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【私はこうみる 貳阡貳拾年の世界】「習氏は独断的になりうる」シンガポールのリー・クアンユー公共政策大学院長 キショール・マブバニ氏

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 --南シナ海などアジア地域で緊張が高まっている

 「地政学的な競争は続くだろう。だが、2国間の大がかりな戦争はもう起こらない。世界で最も強力な軍隊を誇る米国は、イラクに侵攻しながら状況を好転できなかった。これ以降、すべての国が戦争を避けている。アジア各国は戦争が無益だという教訓を得た」

 --中国は防空識別圏を突然設定し、各国から批判を受けた

 「中国がどれだけ慎重だったかは分からない。だが、問題は防空圏の設定に国際法がないことだ。米国はすべての国が従う共通ルールの構築を主導すべきだ。中国も協力し、各国間でルールに沿った防空圏の境界交渉も可能となる」

 --多くの国が中国の拡張に脅威を感じている

 「われわれはグローバルなひとつの村に住んでおり、膨らむ中国のため窮屈に押し込められている。中国は状況に対応する努力が必要だ。習近平国家主席は、中国を変革するリスクを取ることができるタフな指導者だが、独断的にもなるだろう。私たちはそんな中国とかかわる覚悟を持って、対応を学んでいかなければならない」

 --米国の将来は

 「米国はグローバリゼーションを最も進めてきたにもかかわらず、その結果に対して全く準備ができていない。中国のGDP(国内総生産)が近い将来、米国を上回るとされながら、『米国は2番になる』といえる指導者がいない。すべての巨大市場がアジアに向かっているにもかかわらず、米国の子供たちはアジアより欧州の言葉を学んでいる。財政危機や社会保障を考えれば、国防費は現在のレベルで維持できない。米国は新たな友好国を探していくことになるだろう」(聞き手・シンガポール 吉村英輝)

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