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【鼓動】軍備に商業施設…「独裁国」ジンバブエを後押しする中国と南ア 

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【鼓動】
軍備に商業施設…「独裁国」ジンバブエを後押しする中国と南ア 

 大統領の肖像写真は国際空港の入国管理エリアやホテルのロビー、オフィスの受付など至る所に飾られている。当局との良好な関係なしに経済活動は事実上不可能なため、余計な摩擦は避けようとの思いから、大統領の写真を掲げ、称賛してみせる-そんなケースももちろん多い。

 しかし、そればかりではない。

茶色の米ドル札

 反植民地闘争を率いたムガベ氏は1980年に独立を果たした後、白人の旧指導層にも寛容と融和政策で臨んだ。白人の協力で経済も発展しアフリカ有数の生活水準となり、「ジンバブエの奇跡」などと欧米からも評価された。

 しかし99年に、内戦で混乱していたコンゴ民主共和国に軍の3分の1以上を派兵したことなどから国家財政が疲弊した。コンゴ国内にあるムガベ一族所有のダイヤモンド鉱山などの権益確保が派兵目的だったとされる。

 経済が急速に悪化したのを受け、ムガベ政権は2000年に入ると、白人への不寛容政策に転換。白人所有の大農場を接収し黒人に再分配したことから欧米の反発を買い、指導層の渡航制限や銀行口座の凍結など経済制裁を受けるようになった。苦境の中、通貨ジンバブエ・ドルを大増刷したため物価は急上昇。商店から商品が消え、ハイパーインフレで自国通貨は“紙くず”となった。

 同国は結局、09年に米ドルと南アフリカ・ランドの流通を承認。最悪のハイパーインフレは収まり、店には商品が戻ってきた。

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