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【シリア内戦】反体制派、北部に暫定政府樹立へ 財政基盤弱く統治は疑問符

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【シリア内戦】
反体制派、北部に暫定政府樹立へ 財政基盤弱く統治は疑問符

 【カイロ=大内清】シリア反体制派の統一組織「シリア国民連合」指導部は22日、エジプトの首都カイロで開かれていた会合で、シリア北部の反体制派支配地域内で暫定政府を樹立することを決めた。時期は不明。内戦が泥沼化する中、アサド政権崩壊後の受け皿となりうることを示し、国際社会からのさらなる支援を取りつける狙いがある。ただ、行政運営に必要な財政基盤が不十分なままの“見切り発車”で発足を急げば、かえって国際社会の信頼を失う恐れもある。

 国民連合幹部は会合後、暫定政府は、これまでの戦闘で政権側から「解放された地域」の統治を担うと強調。3月初めにもトルコのイスタンブールで再び会合を開き、暫定政府を率いる顔ぶれを決めるという。

 反体制派は昨年以降、シリア北部のトルコ国境地帯を中心に支配地域を拡大し、反体制派の戦闘部隊が治安維持などを担うケースも増えている。その一方、最近、反体制派戦闘員による住民殺害事件なども起きており、長引く内戦による経済混乱や物資不足と相まり、住民の不満が高まっているとも指摘されている。

 そんな中、国民連合としては、暫定政府を通じて支配地域内の治安維持や経済運営を一元化し、政権担当能力があることを示したい考えだとみられる。だが、戦闘部隊の多くは自律的に活動しており、国民連合の指揮下にはない。各部隊が軍閥化する懸念もあり、暫定政府が発足しても統制は難しいのが実態だ。

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