スウェーデン総選挙 「反移民」極右政党が伸長か 9日投開票

 
スウェーデンの首都ストックホルムで、総選挙のポスターを見る市民=8日(共同)

 【ロンドン=岡部伸】スウェーデンで9日、投開票が行われる総選挙(定数349)で、ネオナチの流れをくみ「反移民」を掲げる極右政党、民主党が国民の不満を吸収して第二党に伸長し、影響力を拡大する可能性が出ている。

 8月以降の各種世論調査では、民主党が20%前後の支持率を確保し、第二党、中道右派・穏健党(15%前後)を上回り、与党、社会民主労働党(25%前後)を脅かしている。民主党は、得票率12・9%だった前回(2014年)よりも大きく躍進する見通しだ。

 15年に欧州へ100万人を超える移民・難民が流入した際、スウェーデンにもシリアなどから多くが押し寄せ、約16万人が難民申請した。17年4月にはストックホルムでイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)を支持する難民によるテロで5人が死亡した。

 治安の悪化や難民受け入れによる財政圧迫などで国民の不満が高まる中、民主党は「スウェーデン人至上主義」を掲げ、欧州の極右政党と同様に「社会を分断し、治安を脅かす難民、移民を追い出すべきだ」などと訴え、支持を広げている。

 同党のオーケソン党首(39)は「スウェーデンに住む人は国の社会に適応する必要がある」と述べ、イスラム系などに対する移民規制強化を主張する。