陳水扁元総統の本紙インタビュー 台湾政界に波紋  - 産経ニュース

陳水扁元総統の本紙インタビュー 台湾政界に波紋 

陳水扁元総統
 【台北=田中靖人】産経新聞が5日付朝刊で掲載した台湾の陳水扁元総統(民主進歩党)のインタビュー記事は、台湾の政界で波紋を広げた。
 民進党の鍾佳浜(しょうかひん)立法委員(国会議員に相当)は台湾メディアの取材に、住民投票で台湾の民意を示す方法は「陳氏の一貫した関心事だ」とし、「蔡英文(総統)は耳を傾けるべきだ」と賛意を示した。蘇嘉全(そかぜん)立法院長(国会議長、民進党)は「陳氏は個人的な考えを社会の参考に供することができる」と述べた。
 一方、野党、中国国民党の曽銘宗(そめいそう)立法委員団書記長は、住民投票は「民進党も推進できないため政治的には不可能だ」と批判。陳氏に中台関係を悪化させたと批判された馬英九前総統の事務所は「仮釈放中の人物の政治的な発言にはコメントしない」と述べるにとどめた。
 陳氏の仮釈放条件には政治活動や取材応対の禁止が含まれていたため、国民党や一部メディアは「法治が破壊された」(同党報道官)などと問題視した。一方、総統府は「責任ある部署が対応する」とし、仮釈放を許可した台中刑務所は「自発的に取材に応じたわけではない」と問題視しない考えを示した。