韓国特使団が平壌入り 金正恩氏との会談が焦点

激動・朝鮮半島
北朝鮮・平壌に向け、ソウル空港を出発する韓国の鄭義溶・大統領府国家安保室長(手前中央)ら特使団=5日(共同)

 【ソウル=桜井紀雄】韓国大統領府の鄭義溶(チョン・ウィヨン)国家安保室長率いる文在寅(ムン・ジェイン)大統領の特使団が5日、ソウル郊外の軍用空港から特別機で出発し、平壌に到着した。北朝鮮と9月中の平壌開催で合意した文氏と金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長との3回目の首脳会談の日程の確定などが主な目的。特使団は文氏の親書を携えており、金氏と会談できるかが焦点となる。

 ポンペオ米国務長官の先月下旬の訪朝が急遽、中止となるなど、米朝の非核化交渉が停滞する中、特使団は非核化の打開案についても協議する見通し。

 北朝鮮が米側に強く要求している朝鮮戦争の終戦宣言について、鄭氏は出発前、「非核化を通じた朝鮮半島の平和定着を進める過程の入り口段階で、極めて必要だ」として年内の宣言を目指す方針を強調した。米側は宣言には具体的非核化措置が必須だとの立場で、文政権が折衷案を提示して米朝の仲介役となれるかは未知数だ。

 北朝鮮はメディアを通じて米国の「顔色をうかがわずに」4月の首脳会談での合意に基づく協力事業を進めるよう韓国に繰り返し迫っている。

 特使は鄭氏や徐薫(ソ・フン)国家情報院長ら5人で、3月に金氏と会談し、4月の南北首脳会談や6月の米朝首脳会談への道筋を付けたメンバーと同じ。今回、金氏との面会の可否を含む日程について鄭氏は、平壌到着後に決まると説明した。5日中にソウルに帰還し、協議結果を発表する予定。