運動不足、世界で14億人 WHO発表、日本は36%

 

 【パリ=三井美奈】世界保健機関(WHO、本部ジュネーブ)は5日、世界の成人(18歳以上)の28%にあたる14億人が運動不足で、心臓疾患やがん、糖尿病になるリスクが高いとする研究報告を発表した。日本で運動不足の人の割合は36%で、男性は34%、女性は37%だった。

 研究は、WHOが168カ国・地域の190万人を対象に2016年時点の統計を分析し、英科学誌ランセットに掲載した。世界全体で、運動不足の人の割合は男性が23%、女性は32%だった。

 運動不足の割合が最も高かったのはクウェートで、67%。最も低いのは、アフリカのウガンダの6%だった。高所得国は37%、低所得国は16%で、2倍以上の格差がある。

 米欧の高所得国は全体的に高く、米国は40%、ドイツは42%。報告は、デスクワークの広がりや自家用車の普及が、高所得国の運動不足を招いていると指摘した。

 アジア地域では、韓国が35%、中国は14%だった。マレーシアは39%、シンガポールは37%と高い。

 WHOは成人に対し、1週間で150分以上のウオーキングや軽いサイクリングなどの適度な運動か、75分以上のランニングやエアロビクスなどの激しい運動を行うよう推奨。運動不足を25年までに10%減らす目標を掲げているが、「今回の研究で01年以降、成人の運動量が改善していないことが分かった」としている。