ミャンマーでロイター記者2人に禁固7年 ロヒンギャ問題めぐる取材が「機密法違反」、内外で批判

 
判決言い渡し後、記者団に話すロイター通信の記者(中央)=3日、ミャンマー・ヤンゴン(AP)

 【台北=田中靖人】ミャンマー最大都市ヤンゴンの裁判所は3日、取材で不正に資料を入手したとして国家機密法違反罪に問われたロイター通信のミャンマー人記者2人に対し、それぞれ禁錮7年の判決を言い渡した。AP通信などが伝えた。裁判はミャンマーの報道の自由を図る指標と見なされており、駐ミャンマー英国大使が「失望」を表明するなど内外から批判が相次いだ。

 有罪判決を受けた記者の一人、ワ・ロン氏(32)は「(判決は)民主主義を脅かし、報道の自由を破壊しようとしている」と語った。ロイター通信の編集幹部は「今日はミャンマーと(2人の)ロイター記者、そして全ての記者にとり悲しい日だ」との声明を発表した。

 2人は西部ラカイン州でイスラム教徒少数民族ロヒンギャ10人が殺害された問題について取材していた昨年12月、飲食店で警察官から資料を受け取った直後に拘束された。

 裁判では、警察官1人が、面会は2人を陥れるためだったと証言した。しかし、判決は、資料は「国家の敵やテロリストにとり有益だった可能性がある」として有罪と断定した。