【激動・朝鮮半島】北非核化の停滞はトランプ氏が原因? 正恩氏に終戦宣言署名を口約束か 米報道 - 産経ニュース

【激動・朝鮮半島】北非核化の停滞はトランプ氏が原因? 正恩氏に終戦宣言署名を口約束か 米報道

イベントで話すトランプ大統領=29日、米ホワイトハウス(ロイター)
 【ワシントン=黒瀬悦成】米ニュースサイト「Vox」は29日、トランプ米大統領が6月の米朝首脳会談で北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長に対し、朝鮮戦争の終戦宣言に会談後ただちに署名すると口頭で約束していたと報じた。
 トランプ政権は終戦宣言に関し、「非核化が先決」として当面は応じない構えを打ち出しており、報道が事実とすれば、非核化協議の停滞の背景には、北朝鮮が約束を履行しないトランプ氏に対する反発を強めている可能性がある。
 同サイトは、トランプ氏が6月1日にホワイトハウスで金英哲(キム・ヨンチョル)党副委員長と会ったときも同様の約束をしたとしている。
 ナウアート国務省報道官は29日の記者会見で「コメントしない」と述べた。
 一方、トランプ氏は29日、声明を発表し、非核化協議の停滞に関し、北朝鮮の後ろ盾である中国が、貿易問題で対立する米国に対抗するため、非核化を進めないよう北朝鮮に圧力をかけているためだと指摘。中国が北朝鮮に「相当規模の資金や燃料、肥料や生活必需品を支援している」とも断じ、中国の行為は「有益でない」と批判した。
 トランプ氏はまた、マティス国防長官が先に米韓合同軍事演習の再開を示唆したことに関し、金正恩氏とは「非常に良好で温かい関係にある」とした上で「莫大な費用がかかる合同演習を現時点で行う理由はない」などと主張した。
 トランプ氏はその上で、演習は自身の判断で「すぐにも再開できる」とし、「その場合は従来を大きく上回る規模となる」と強調し、北朝鮮に非核化を進めるよう暗に警告した。
 一方、ナウアート氏は29日、ビーガン北朝鮮担当特別代表が数週間以内に日本と韓国を歴訪し、北朝鮮の核問題への対応を協議すると明らかにした。
 ビーガン氏は今月下旬に予定されたポンペオ国務長官の訪朝に同行が決まっていたが、24日にトランプ氏が訪朝の取りやめを指示。ビーガン氏は日韓の当局者らに対し、訪朝中止を決めた理由を説明した上で、日米韓の連携を確認する。