中国軍、海外権益拡大へ遠洋に視線 空母打撃群整備急ピッチ - 産経ニュース

中国軍、海外権益拡大へ遠洋に視線 空母打撃群整備急ピッチ

中国の習近平国家主席=6月、中国・北京(AP)
 【北京=西見由章】中国海軍は近年、その役割を近海防御から遠海での任務遂行へと拡大させており、陸戦隊の増強はその一環だ。米軍に比肩する「世界一流の軍隊」(習近平国家主席)を今世紀半ばまでに建設する目標を掲げ、世界の海域を舞台にした覇権争いも視野に入れている。
 陸戦隊に注目が集まったのは昨年3月。王維明・海軍副参謀長が全国人民代表大会(国会)期間中に「陸戦隊の建設を加速させる」と発言し、続いて香港紙が「将来、陸戦隊を10万人体制に拡充する計画」を軍事筋の話として報じた。
 陸戦隊は本来、台湾海峡有事や東、南シナ海など近海での紛争を想定した部隊だ。ただ中国が「一帯一路」をテコに海外権益を拡大させる中、海上輸送路の確保など外洋での作戦能力向上が急務となっている。陸戦隊は政情不安定な地域での活動を視野に入れており、ジブチやパキスタンのグワダル港を拠点にするとの見方もある。
 また中国海軍が最も力を入れているのは空母打撃群の構築だ。国産空母だけでなく、排水量1万トン超の大型駆逐艦も急ピッチで建造を進めている。