トランプ氏を非難したFBI捜査官免職 ロシア疑惑を担当 弁護人は「政治的圧力」と主張

トランプ政権
免職になったFBI捜査官のピーター・ストラック氏(AP)

 【ワシントン=加納宏幸】米連邦捜査局(FBI)のベテラン捜査官ピーター・ストラック氏が大統領選候補だったトランプ大統領を「ばか」「忌まわしい人物」と呼び、「(大統領就任を)止める」とするメールをやり取りした問題で、FBIは13日までにストラック氏を免職した。トランプ氏が同日、ツイッターで明らかにした。

 ストラック氏はFBI捜査官としてクリントン元国務長官の私用メール問題やトランプ氏をめぐるロシアの米大統領選干渉疑惑の捜査に携わり、ロシア疑惑を捜査するモラー特別検察官のチームにも昨年5月の発足当初に参加した。ただ、メールの内容が明らかになり、クリントン氏の訴追を見送り、ロシア疑惑の捜査を続けたFBIの中立性に疑義を生じさせていた。

 弁護人が発表した声明によると、ストラック氏は10日に免職になったが、FBIが「政治的圧力」に屈したと主張した。ストラック氏は7月の議会証言で自らの行動に関して、政治的な偏向を否定していた。

 トランプ氏は13日、ツイッターに「ストラック氏が『魔女狩り』の担当だった事実に基づけば、(ロシア疑惑捜査は)中断されるのか?」と書き、ロシアとの共謀や自身による司法妨害を重ねて否定。逆に、私用メール問題の捜査をやり直すよう求めた。