中国とASEAN、初の共同海事図上演習 海難事故を想定、11カ国が参加

 
初の共同図上演習を行う、ASEAN加盟国や中国の海軍隊員ら=3日、シンガポールのチャンギ海軍基地

 【シンガポール=吉村英輝】中国と東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟10カ国による初の共同海事図上演習の様子が3日、シンガポールで報道陣に公開された。

 中国とASEANの国防相が今年2月、共同演習の実施で合意していた。今回の図上演習で確認した連携や連絡体制を生かし、10月に中国沖で、実際に艦船を使った共同演習を行う。

 今回の図上演習は、3日までの2日間の日程で実施した。公海上でタンカーどうしが衝突した海難事故などを想定。11カ国からそれぞれ3人程度の隊員が参加し、同じ指揮所で、ヘリコプターによる他国艦船への物資輸送などのシミュレーションを画面上で行った。中国とシンガポールの指揮官が、共同代表として指揮にあたった。

 シンガポール海軍のリム・ユーチャン中隊指揮官は、「円滑に連携がとれた」と評価。中国の南部戦区海軍参謀部作戦所の梁志佳副所長は「演習は相互信頼の強化などに有益だ」と述べた。