河野太郎外相、日ASEAN外相会議で北朝鮮非核化に向け安保理決議履行の必要性強調 - 産経ニュース

河野太郎外相、日ASEAN外相会議で北朝鮮非核化に向け安保理決議履行の必要性強調

日本とASEANとの外相会議で各国の代表と手を振る河野外相(左から2人目)=2日、シンガポール(共同)
 【シンガポール=小川真由美】シンガポールを訪問中の河野太郎外相は2日午後(日本時間同)、日・東南アジア諸国連合(ASEAN)外相会議に出席した。「北朝鮮の非核化のプロセスを支援していかなければならない」と述べ、北朝鮮に全ての大量破壊兵器と弾道ミサイルの「完全かつ検証可能で不可逆的な廃棄(CVID)」を求めていく必要性を訴えた。日本人拉致問題の早期解決への協力も求めた。
 河野氏は、洋上で別の船から石油などを移し替える北朝鮮の「瀬取り」などを防ぎ、国連安全保障理事会の制裁決議を着実に履行することが不可欠だと強調した。ASEAN加盟国は6月にシンガポールで開かれた米朝首脳会談後、一時冷えこんでいた北朝鮮との関係修復に動いており、河野氏はこうした融和ムードにクギを刺した形だ。
 ただ、4日に公表される日ASEAN外相会議の議長声明文は、米朝協議や拉致問題の解決に向けて日朝交渉を模索する立場から、「CVID」の明記が見送られる可能性がある。
 河野氏は南シナ海問題について、ASEANと中国が南シナ海の紛争防止を目的とする「行動規範」(COC)の策定協議を評価した。同時に「一方的に緊張を高める行為は受け入れられない」と述べ、南シナ海への進出を強める中国の動きを牽制(けんせい)した。会議では、安倍晋三首相が提唱する「自由で開かれたインド太平洋戦略」の下で連携を進める方針でも一致した。