トランプ氏、捜査の中止要求 司法妨害指摘に報道官「意見述べただけ」

ロシアゲート疑惑
 トランプ米大統領(ゲッティ=共同)

 【ワシントン=加納宏幸】トランプ米大統領は1日、モラー特別検察官によるロシアの米大統領選干渉疑惑の捜査が続いていることに関し、ツイッターに「セッションズ司法長官はこの不正な魔女狩りを今すぐにやめるべきだ」と書いた。大統領が捜査中止を求めることは犯罪行為である「司法妨害」に当たる可能性があり、サンダース大統領報道官は記者会見でトランプ氏が「意見」を述べただけだと強調した。

 モラー氏の捜査は2016年大統領選でトランプ氏が戦った民主党のクリントン元国務長官にとり不利になる情報を流すロシアの干渉にトランプ陣営が関与したかが焦点だが、「共謀」を裏付ける証拠は明るみに出ていない。そのため、トランプ氏は「完全なでっち上げだ」として、重ねて共謀を否定した。

 陣営幹部だったセッションズ氏は選挙期間中などにロシア側と接触したことを理由に捜査への関与を辞退しており、モラー氏に捜査中止を求める権限はない。サンダース氏は記者会見でトランプ氏がこれを十分に理解しているとし、ツイッターで捜査中止に触れたのは「命令ではなく大統領の意見だ」と説明した。

 モラー氏の疑惑捜査をめぐっては、トランプ陣営の選対本部長を務めたマナフォート被告に対する脱税罪などの審理が7月31日、ワシントン郊外バージニア州アレクサンドリアで始まった。同被告は無罪を主張。罪状はロシア疑惑と直接関係はないものの、証人の証言が注目されている。