【激動・朝鮮半島】韓国の融和策「うわべだけ」 北朝鮮紙が非難、経済協力進まずいら立ち露呈 - 産経ニュース

【激動・朝鮮半島】韓国の融和策「うわべだけ」 北朝鮮紙が非難、経済協力進まずいら立ち露呈

6月8日、北朝鮮・開城工業団地の施設で協議する韓国代表団と北朝鮮側の関係者ら(韓国統一省提供)
 【ソウル=桜井紀雄】北朝鮮の朝鮮労働党機関紙、労働新聞は31日、制裁を理由に中断したままの南北経済協力事業である北朝鮮の開城(ケソン)工業団地や金剛山(クムガンサン)観光を再開しない韓国政府を批判し、事業の再開を迫った。経済的利益に結び付かない現状の南北融和策にしびれを切らして直接、いらだちを露呈させた形だ。
 同紙は「前保守政権が犯した事業中断の収拾策を口に出す考えすらなく、外部勢力に便乗して制裁・圧迫リストに新しいことを付け加えようとしている」と論評で韓国の文在寅(ムン・ジェイン)政権を非難。南北で進む実務協議や軍事会談、スポーツでの協力を挙げて「うわべだけにすぎず、実のあるものはほぼない」と不満を示した。
 開城工団については、韓国政府が、工団に進出した韓国企業関係者153人による訪朝申請を許可せずに保留している。北朝鮮の非核化措置が進まず、米国が制裁を維持する中、時期尚早だと判断したもようだ。
 一方、北朝鮮側は、金剛山観光事業に尽力した韓国・現代(ヒョンデ)グループの故鄭夢憲(チョン・モンホン)元会長の追悼式を金剛山で開くため、妻の玄貞恩(ヒョン・ジョンウン)会長らが訪朝することに同意した。観光事業再開につなげる狙いがあるとみられる。