韓国人権委が集団亡命調査 北朝鮮従業員の入国経緯めぐり

激動・朝鮮半島

 韓国の国家人権委員会は29日、2016年に中国の北朝鮮レストランから女性従業員12人が韓国に集団亡命したとされる事案の調査に乗り出すと明らかにした。聯合ニュースが伝えた。韓国政府は従業員らが「自由意思で入国した」との立場だが、従業員らと行動を共にした男性支配人は最近、韓国の情報機関、国家情報院に脅迫され従業員を亡命させたと主張している。

 この問題をめぐっては北朝鮮人権問題を担当する国連特別報告者が今月、「従業員の中にはどこに行くか知らないまま韓国に来た人がいた」と指摘し、韓国政府に徹底した真相究明を要請。北朝鮮はかねて韓国側による「拉致」と主張し、送還を要求している。

 国家人権委員会法は、人権侵害があったと信じるに足る「相当な根拠があり、その内容が重大と認められる場合」に同委が職権で調査できるとする条項があり、聯合によると今回の調査はこれに基づき行われる。(共同)