英外相後任にハント保健・社会福祉相 JETプログラムで日本で教師も ジョンソン氏「英国はEU植民地に」と警告

英EU離脱
英国の外相に任命されたハント保健・社会福祉相=9日、ロンドン(ロイター)

 【ロンドン=岡部伸】英国のメイ首相は9日、辞任したジョンソン外相の後任にハント保健・社会福祉相(51)を任命した。ハント氏はJETプログラム(語学指導等を行う外国青年招致事業)を利用して日本で英語教師をした経験がある。2016年の欧州連合(EU)離脱を選択した国民投票では残留を支持していた。

 ハント氏はツイッターで「重大な時に外相に任命され光栄。EU離脱に向け、素晴らしい合意を勝ち取るため首相を支持するとき」と述べた。2012年ロンドン五輪当時は、担当相として大会成功に貢献した。

 一方、ジョンソン氏は辞表で、英政権がEU離脱後も緊密な通商関係を維持する穏健路線を示したことに対して「われわれは(EUの)植民地の地位に向かっている。ブレグジット(英国のEU離脱)の夢はついえようとしている」と警告した。

 メイ氏は返書で、閣議でEU離脱をめぐる自らの方針について生産的に議論し、ジョンソン氏ら閣僚の合意を取り付けたとして、同氏の辞任に「若干の驚き」を覚えたとの認識を示した。

 EUからの完全離脱を求める強硬派のデービス氏、ジョンソン氏の辞任で、与党保守党内の強硬派が党内でメイ氏の信任投票実施を求めるなど勢いづく可能性があったが、首相の交代を求める具体的動きはない。