北朝鮮、ミサイル製造施設を拡張 南北や米朝首脳会談の時期に 非核意思に改めて疑義 - 産経ニュース

北朝鮮、ミサイル製造施設を拡張 南北や米朝首脳会談の時期に 非核意思に改めて疑義

 【ワシントン=黒瀬悦成】米ミドルベリー国際大学院モントレー校の不拡散研究センターは2日、北朝鮮が北東部咸鏡南道(ハムギョンナムド)の咸興(ハムフン)市にあるミサイル部品製造施設の拡張工事を進めているとする、商業衛星画像に基づく分析結果を発表した。工事の大半は、「朝鮮半島の非核化」がうたわれた4月27日の南北首脳会談と6月12日の米朝首脳会談の間に行われており、同センターは「北朝鮮に核・弾道ミサイル計画を放棄する意思がないことを示すものだ」と警告している。
 同センターによると、問題の施設は、中距離弾道ミサイル「北極星2号」を含む、核弾頭搭載可能な弾道ミサイル向けの固体燃料ロケットエンジンやノズル部分、ロケット本体の胴体や再突入体などの部品を製造している。
 同センターが衛星写真を分析したところ、施設の外装部分の工事が完工しつつあったほか、付近にある2つのミサイル関連施設のうち、固体燃料ロケットの推進剤を製造する施設で新たな入り口通路が設けられていた。もう1つのミサイルの燃焼実験を行う施設では、新たな拡張工事に向けた建物の解体作業が進められているのが確認された。
 トランプ大統領は米朝首脳会談後の記者会見で、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長が「ミサイルのエンジン実験施設の破壊を表明した」と述べたが、具体的な場所は明らかになっておらず、北朝鮮がいずれかの施設の破壊に踏み切った事実も確認されていない。