いらついたトランプ氏が1日前倒し開催を主張 ポンペオ氏らが視聴率低下の懸念を挙げて説得

米朝首脳会談
 共同声明に署名後、握手する北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長(左)とトランプ米大統領=12日、シンガポール(ロイター)

 【ワシントン=加納宏幸】米紙ワシントン・ポストは15日、シンガポールでの米朝首脳会談まで時間があることにいらつき、退屈したトランプ大統領が会談を1日前倒しすることを周囲に求めていたと伝えた。ポンペオ国務長官らの説得で米朝の合意通り12日に行われて事なきを得たが、開催そのものが危ぶまれる事態に陥った。複数の関係者の話として伝えた。

 トランプ氏はシンガポールに10日に到着し、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長も着いていたため、いらついていたトランプ氏は「どうしてすぐにできないのか」と、周囲に首脳会談の前倒しを求めた。

 ただ、会談日程は一時中止されて再設定された微妙な問題とあって、簡単に動かせるものではない。ポンペオ氏とサンダース大統領報道官は米東部時間11日午後9時のゴールデンタイムにテレビでの生中継が予定されていることを挙げて、急な日程変更でメディアの注目度が低下する恐れがあることを伝え、予定通りの開催でトランプ氏を説得したという。