「米朝首脳と同じメニュー食べたい」 会場ホテルに予約殺到

米朝首脳会談
昼食会に臨むトランプ米大統領(左端)と北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長(右奥)=12日、シンガポール(AP)

 【シンガポール=吉村英輝】米朝首脳会談の会場となったシンガポール南部セントーサ島のカペラホテルは、通常は数カ月かけるところを約3週間の突貫作業で、会場設定を間に合わせたという。14日付の地元紙ストレーツ・タイムズは、装飾に工夫を凝らしたホテル担当者の話など、舞台裏を伝えた。

 トランプ米大統領と金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長は、図書室で最初の対談を行ったが、背後の本棚にはシンガポールの歴史や食事に関する本を主に配置し「中立」な環境を演出したという。

 署名式に使った幅4.3メートルのテーブルは、80年前にチーク材で作られた年代物で、シンガポール国立美術館が所蔵しているものを持ち込んだ。

 昼食会のメニューは、牛リブ煮込みなど、読めない開始時間に備えて傷みにくい料理に。警備の都合上、通常は250人配置するスタッフは70人に縮小され、フル回転で対応した。

 同ホテルは、通常営業を再開する16日はすでに満室で、首脳会談と同じメニューの予約が殺到中という。

 同紙は、米朝首脳会談での「勝者」に、中国と北朝鮮と並び、シンガポールを挙げた。約2千万シンガポールドル(約16億5千万円)の費用は、平和構築への貢献を世界に示せたことで、「十分見合った効果があった」と評価した。