【米朝首脳会談】米韓演習の中止や在韓米軍の縮小、撤収に言及したトランプ氏 北の親子3代の念願を実現させるのか - 産経ニュース

【米朝首脳会談】米韓演習の中止や在韓米軍の縮小、撤収に言及したトランプ氏 北の親子3代の念願を実現させるのか

米朝首脳会談後に開かれた記者会見で、質問者を指名するトランプ米大統領=12日、シンガポール(共同)
 【ソウル=名村隆寛】トランプ米大統領は12日、米朝首脳会談後の記者会見で、「朝鮮戦争が間もなく終結するとの期待を持っている」と述べるとともに、米韓合同軍事演習を中止する意向や将来的な在韓米軍の縮小、撤収の可能性にまで言及した。日韓両国が北朝鮮への経済支援の用意があり、米国が支援する必要はないだろうとも述べた。
 金正恩朝鮮労働党委員長は会見に同席せず、署名式で「世界は重大な変化を見ることになる」と話した。
 韓国には現在、約2万8500人の米軍が駐留。朝鮮戦争(1950~53年)の休戦協定締結以降、北朝鮮の軍事脅威への抑止力となってきた。米韓合同軍事演習が果たしてきた抑止的な役割も極めて大きい。
 その米韓演習を、トランプ氏は「対話継続中は」との条件を付けつつも「挑発的」だと明言し、「中止によって多額の費用を節約できる」とまで強調した。
 この発言に最も安心しているのは、北朝鮮の金正恩氏であることは間違いない。
 初の米朝首脳会談では、取り沙汰された「終戦宣言」は出なかったものの、北朝鮮は従来、米韓合同演習への猛反発を繰り返し、金正恩氏の祖父、金日成主席の生前から在韓米軍の撤退を求め続けてきた。トランプ氏の発言通りになれば、祖父からの親子三代にわたる“念願”が、労せずに実現することになる。
 韓国は朝鮮戦争で米軍の援助を受け、北朝鮮による朝鮮半島の赤化統一を防ぐことができた。しかし、文在寅政権は米朝首脳会談の“成功”を手放しで評価している状況だ。
 北朝鮮が今後も、非核化への動きの見返りとして米韓演習の中止や在韓米軍の縮小・撤退を要求する可能性は高い。問題は在日米軍や日本の防衛にも波及しそうだ。